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この記事は原作の結末に触れます
まだ読んでいない・聴いていない方は、結末を伏せた『汝、星のごとく』あらすじと魅力【ネタバレ控えめ】からどうぞ。
映画を観て、あるいは原作を読み終えて、「櫂は最後どうなったの?」「あの本は何だったの?」と気になった人に向けて、凪良ゆうさんの原作『汝、星のごとく』の結末を整理します。映画ではなく原作小説の結末の解説です。
結論:『汝、星のごとく』の結末
- 櫂は胃がんで亡くなります。最期は、高校時代に見た花火を見たいという願いのとおり島へ帰り、暁海たちと花火を見ている最中に息を引き取ります。
- 暁海は北原先生と結婚したまま、櫂の最期に寄り添います。二人の結婚は恋愛ではなく、互いに支え合うための結婚です。
- 櫂の死後、暁海のもとに一冊の本が届きます。題名は『汝、星のごとく』、著者は青埜櫂。櫂が遺した小説です。
以下、順番に見ていきます。
櫂は最後に死ぬ?病名と最期の場面
櫂は亡くなります。漫画原作者として成功したあと挫折を味わい、その後、胃がん(ステージ3)が見つかります。治療を続けますが病状は進み、余命は数か月と告げられます。
暁海は櫂の病気を知り、櫂のもとへ向かいます。夫の北原先生は、それを止めずに送り出します。暁海は櫂の最後の日々を、そばで過ごします。
櫂の最後の願いは、高校時代に見た花火を、もう一度島で見ることでした。二人は島に戻り、暁海、北原先生、娘の結、結の母・明日見菜々と一緒に花火を見ます。そして一発目の花火が上がったとき、櫂は静かに息を引き取ります。
17歳で出会った島で、出会った頃と同じ花火を見ながら亡くなる。物語は、二人の15年をひとつの夜に重ねて閉じていきます。
暁海はなぜ北原先生と結婚したのか
櫂と別れたあとも、暁海は島で行き詰まっていきます。そこで北原先生が持ちかけたのが、恋愛ではなく、足りないもの同士が支え合うための結婚でした。
この結婚は、物語の冒頭の場面ともつながっています。原作は、結婚している暁海が、月に一度「恋人」に会いに行く夫を送り出す場面から始まります。島の人たちは噂しますが、暁海は気にしていません。夫の北原先生が通っているのは、娘・結の母である明日見菜々のもとです。
冒頭では奇妙に見えたこの夫婦の形が、最後まで読むと、二人がそれぞれの事情を抱えたまま選んだ「生き方」だったとわかります。北原先生の過去と菜々のことは、続編『星を編む』の「春に翔ぶ」で詳しく描かれます。
ラストに届く本『汝、星のごとく』は何だったのか
櫂の死後、編集者の二階堂から暁海のもとに本が届きます。表紙には『汝、星のごとく』青埜櫂。櫂が最後に書いていたのは、漫画の原作ではなく小説でした。
原作では、この小説の中身は明かされません。暁海が涙を流しながら最初のページを開くところで、本の話は終わります。タイトル『汝、星のごとく』は、作品そのものの題名であり、作中で櫂が遺した小説の題名でもある、という二重の構造になっています。
「汝」が誰を指すのか、「星のごとく」にどんな思いが込められているのかは、こちらで詳しく考察しています。
冒頭とラストのつながり
原作は、結婚後の暁海の場面(プロローグ)から始まり、櫂と暁海の17歳からの15年を交互の語りでたどったあと、最後にまた冒頭とよく似た場面へ戻ってきます。
同じ場面でも、櫂の最期と、暁海や北原先生がそれぞれ下してきた選択を知ったあとでは、まったく違う意味に読めます。読み終えたあとにプロローグを読み返す人が多いのは、この構成のためです。
結末の「その後」は描かれている?
描かれています。結末のあとの暁海たちと、櫂を支えた大人たちの物語は、続編『星を編む』(講談社、2023年)に収められています。3つの中編からなる連作です。
| 収録作 | 描かれること |
|---|---|
| 春に翔ぶ | 北原先生の過去と、菜々・結とのこと |
| 星を編む | 漫画原作者・作家としての櫂を担当した二人の編集者の物語 |
| 波を渡る | 『汝、星のごとく』の結末の、その先の暁海 |
あの本がどうやって世に出たのか、暁海はその後どう生きたのか。結末で胸が苦しくなった人ほど、『星を編む』まで読んで(聴いて)ようやく物語が終わる、と感じるはずです。
また、Audibleの『汝、星のごとく(特別版)未収録掌編収録版』には、本編のエピローグの直後に、Audibleのために書き下ろされたスピンオフ掌編「春に翔ぶ 瀬戸内編」(約12分)が入っています。結末の余韻のまま聴ける長さです。
結末の「その後」まで、聴き放題で
特別版(本編+書き下ろし掌編・12時間20分)と続編『星を編む』(11時間1分)は、どちらもAudibleの聴き放題対象です。30日間の無料体験の期間内に、両方聴き終えられる長さです。
Audibleで聴く※AmazonのAudible登録ページへ移動します。聴き放題の対象は2026年10月時点の情報です
原作を「聴いて」結末を味わう
Audible版は、柚木尚子さんと志村倫生さんの男女2名が朗読しています。原作は櫂と暁海の語りが交互に進む構成なので、声が分かれることで、どちらの視点の章なのかが自然にわかります。
結末を知ったうえで聴き直すと、序盤の何気ない会話や、すれ違っていく場面の受け取り方が変わります。特別版は12時間20分。1.5倍速なら約8時間13分です。
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まとめ
原作『汝、星のごとく』の結末で、櫂は胃がんのため、島で暁海たちと花火を見ながら亡くなります。暁海と北原先生の結婚は、支え合うための結婚でした。櫂の死後、二階堂から暁海のもとに、櫂が書いた小説『汝、星のごとく』が届いて物語は閉じます。その小説がどう生まれたのか、暁海がその先をどう生きたのかは、続編『星を編む』で描かれます。結末の余韻が残っているうちに、続きまで聴いてみてください。


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